ネジが「馬鹿になる」「なめる」なんて面白い表現ですね。
ネジ山が使えなくなることを「バカになる」。ネジの頭が潰れて工具が使えなく事を「なめる」って言いますね。
車やオートバイなどを整備していると、ネジ穴がスカスカになって締め付けが出来なくなる事あります。
理由は、締め付けトルクが強すぎてのネジ山破損。金属同士の溶着作用による「かじり」が原因でのネジ不良などです。
ネジ穴不良のために高価な部品を交換するのは「もったいない」です。直せます。
今回 使う 「コイルインサート」 簡単ですが、それなりの準備が必要です。2千円程度で十数ヶ所直せます。
コイルインサートは ダメになったネジ穴に入れる 新しいネジ山なのです。
M6のボルトに入れてみました。当然入りますよね・・・
必要な道具です。
タップハンドル インサートキットにはタップハンドルが無いので必要があれば購入します。
長いコイルインサート キットには付属品しているものは長さが8mmなので必要に応じたものを用意します。
作業
バイクの燃料タンクを固定するネジですが、入り口付近のネジ山が無くなっています。とくに左側がヒドイですね。
キットに付属のドリル刃を電動ドリルに取り付けます。
ドリルを貫通させます。前から横から見て垂直に穴をあけます。
削りカスをキレイにします。軽く拭き取っても良いです。わたしはエアーでプシュ~です。
ここで問題が・・ハンドルに当たりタップが回りません。
何とか工具をつなげて・・・ラチェットレンチで回します。
6.3mmのソケット差込口がタップに合うのです。あとは6角レンチをつなげて・・・
1/4回転したら少し戻すくらいに慎重にタップを回します。最初は少し押し付け気味にして食い込ませます。
前から横から見て垂直になるように、定規を当てても良いです。
CRCやエンジンオイルを少しつけて、時々削りカスを掃除しながら進めます。
タップは硬質な分、とてもモロイです。無理な力でアッサリ折れます。折れると厄介ですよ。
それでは、コイルインサートを取り付け工具にセットします。
コイルインサートが垂直に入るのと、入り過ぎない目安のためにストッパーを調整します。
スルスル入っていきます。
入り過ぎがかな?と思ってねじ込み工具を少し戻したら・・・中のピンが折れました。
中のピンは、最後は叩いて折るのですが、逆回転で簡単に折れて楽でした。
わりと強く締めてみましたが、大丈夫でした。バッチリです。
バイクはアルミ部品も多いので安心して整備できるようになります。
バイクはM6ネジが多いです。自動車などはもう少し大きいサイズですね。
ネジ穴は直せるって事を知ってるだけでも整備の強みになりますね。
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