ホイルとタイヤを素手で組み立てる事ができます。「タイヤの手組」って言います。
素手と言っても、バールやビードブレーカーなどの工具は使います。
一通り揃えると5千円ほどですね。揃えれば組み換えが無料で出来るようになります。
ただ、慣れないうちはホイールにかなりの傷がつきます。高級ホイールはタイヤ屋さんが無難ですよ。
最初は、簡単な軽自動車の鉄ホイールからステップアップすると良いですね。別記事あり
タイヤ手組のメリット
〇ネットやオークションで安いタイヤが買える。
〇片減りタイヤのローテーション(内側と外側)が気軽に出来る。
〇慣れてくるとタイヤ屋さんに行ってくる時間で交換できるようになる。一台一時間以内
〇タイヤ組込み料金が掛からなくなる。
〇エアーバルブが安く交換出来る。一本分30円~
家族で数台乗用車を持っていて、冬にはスタッドレスタイヤを使う方は、かなりお得だと思います。
タイヤ手組のデメリット
〇ホイールの縁に傷が付く プロテクターもありますが、慣れるまでは傷は覚悟しましょう。
〇バランスが取れない。 国産タイヤなら精度も良くバランス取りは必要ないかと・・
〇外したタイヤを処分しないといけない。
〇作業着に着替は必要、汚れてしまう。
必要な道具
ビードブレーカー
タイヤレバー(使っているのは350mm)
ビードワックス シリコンスプレーでも代用可能
ムシ回しドライバー
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エアーバルブ(交換する場合) ニッパーとぺンチ等が必要
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玄関マット ホイールを傷つけないため。私は泥落としの人工芝を使っています。
手組の方法
ホイールからタイヤを外す
車からタイヤを外し、ムシ回しドライバーでエアーバルブから空気を抜きます。(ムシを飛ばさないように)
ビードブレーカーを使ってホイールからタイヤを剥がします。
タイヤとホイールの境い目を、力を入れながら6~8分割して一周します。
タイヤの密着部分がホイールの中に落ちます。「ビードを落とす」と言います。
裏側も、ビードを落とします。
タイヤを踏みつけて、少し奥に押し込みます。エアーバルブが横になる場所がよいですね。
タイヤの手組のコツはこれに尽きます。ホイールの一番凹んだ場所に移動させる事!
すると、踏みつけた反対側が緩んできますね。タイヤレバーを入れます。
タイヤレバーをクルっと返します。
ここで、大きな力が必要だったり、タイヤが「ミシミシ」鳴ってはいけません。
ホイールの凹みにタイヤが合っていないのです。タイヤの半周は踏みつけて、凹みに入れてみましょう。
二本目のタイヤレバーを少し離れた所に入れてます。繰り返していくとホイールから片側のタイヤが外れます。
写真のようにホイールを出して、タイヤを立てます。エアーバルブの位置もこの位にします。
写真のようにレバーを2本差込みます。だいたい20㎝の間隔です。タイヤの大きさで調整してください。
そのまま2本のレバーを持ち上げて、写真の角度くらいを維持しつつ・・・
タイヤごと寝かせてください。
レバーを足で踏みつけて保持します。タイヤによってはここで外れます。
ホイールを出すよりも、タイヤを潰すことがコツになります。
ビードワックスやシリコンオイルスプレーなどが塗ってあればツルっと出てくる事が多いです。
出てこない場合は・・バールっぽい物でホイールが出てくるように横から送ってください。
両足でタイヤバールを保持しているため、腕2本が自由に使えるので余裕です。
撮影しながらでも片手でバールをが使えるくらいですから。
外してしまえば、手組の苦労の大半は終わりました。はめ込む方が簡単ですから。
エアーバルブの交換
せっかくホイールだけになったのですから、エアーバルブを交換します。
エアーバルブは安い物ですし、意外と劣化しますので、交換をオススメします。
ゴムなのでニッパーで切り取ります。
交換するエアーバルブにビードワックスを塗ります。シリコンスプレーの方が良いですね。
新しいバルブを引っ張り上げます。ニッパーを引っ掛けて持ち上げたり・・・
同時に、エアバルブを裏側から押してください。
金属のキャップに変えて、プライヤー等でつまんでテコを利用して引き上げます。
簡単に交換することが出来ますよ。
ホイールにタイヤを組み込む
中古タイヤやタイヤの裏表換えの場合は、軍手をはめてタイヤの中を触って釘などが刺さっていないか確認しましす。
タイヤの中にホコリが入っている場合はエアーで吹き飛ばしておきましょう。」
タイヤのビードにビードワックスを塗り、組込みやすくします。私はシリコンスプレーの方が好きですが・・・
ホイールの方もリムを綺麗にしておきます。ビードワックスで拭いても良いです。
では、ホイールの上にタイヤを乗せます。
タイヤによっては「OUTSIDE」の文字が書いてある方が外側になるようにします。
そして、黄色の印をエアーバルブに合わせます。
消えている場合は、気にせずに組みます。黄色はタイヤの一番軽い所なのです。
黄色の印や製造年月日のある面を外側にすると良いです。
タイヤの組込みはタイヤレバーは一本しか使いません。軽自動車でしたらレバー無しでも出来る事があります。
無理な力が必要な時は、やり方が違うと言う事です。
まずは、タイヤを傾けて少し押し込みます。ヒザで体重をかけます。
内側を手で押し込めるだけ押し込めます。ストンと落ちる事がありますから注意です。
ホイールの凹んだ部分にタイヤを入れながら、体重を掛ければ簡単です。
手だけでは入らない場合は、レバーを使います。体重を掛けながらすれば、一本だけで楽に入ります。
いよいよ大詰めです。ビートの部分を踏みつけてホイールの中に入れます。
なるべく深く、奥に入れます。玄関マットで靴の汚れを落とすか、靴を脱いで踏みます。
エアーバルブはやはり横の位置ですると後あとジャマになりません。
両足でめっちゃ踏むのです。とにかくホイールの凹みに入れます。
かなりの部分が凹みに入っているのが分かりますか?足だけで組みこめちゃう事もあります。
残りの部分は、タイヤレバーで入れます。
組み上がったら空気を入れます。
タイヤが膨らんできて「ポン」「ポン」と音がしてビードがホイールに密着します。
こんな時、コンプレッサーがあると便利ですね。無い方はガソリンスタンドで入れます。
タイヤの処分
タイヤは可燃ごみ、でも、不燃ごみ、でも出す事が出来ません。
近くのガソリンスタンドやカー用品店に持ち込んで有料で処分してもらう事になります。
金額は一本あたり300円~500円ほどです。
バランスは必要?
手組をしていると、タイヤ屋さんのバランス取りは必要ないって思います。
国産タイヤってタイヤのブレがとても少ないのです。とくにエコタイヤは精度が良いのです。
国産タイヤを使っている場合はバランス取りは不要です。元の調整用のオモリも取ってください。
実際・・タイヤに小石が挟まっても、ハンドルがブレる事なんてないですよね。
動画撮影 スマホで簡単ですが・・・
おわりに
タイヤの手組はパズルのようなものです。タイヤはゴム製ですが絶対に伸びません。
ですから、怪力の持ち主でも知恵を使わないと組めません。
何度も組むとホイールの凹みの絶妙さに感心してきます。
ホイールの凹みにタイヤを入れたつもりでも、まだまだ本当の凹みの底には行っていない事が多いんですよ。レバーでタイヤに軽くテンションを掛けながら底を探すと分かります。
あと、コツと言えば・・タイヤは多少、形を歪める必要があります。理屈が分かっていれば、変形させる方向も分かりますが、多少の「慣れ」も必要です。
劣化したタイヤは、固くなっているので手こずる事もあります。逆にエコタイヤってサイドウォール(横のメーカー名が表記している場所)が柔らかいので楽に組み換え出来ますよ。
タイヤの手組は、敷居が高いと思われがちですが簡単なんです。
なんでもやってみるって気持ちで、ぜひ挑戦してください。
コメント
このサイトを参考にして195/65/r16の手外し&手組みをやってみました!
外すのはまぁそこそこ傷つけちゃいましたけど4本目はめっちゃ早くできて達成感ありました!
タイヤ組むのが思ったより簡単で意外とこういう作業楽しいもんですね!!