車の脱輪 判断の分かれ道 脱出方法 対処方法

脱輪したときの対処法

道だと思っていたら、道の無いところにドスン!

軽い脱輪でも車内にはかなりの音と振動があります。

車の勢いが残っていて、そのままハンドルを切って脱出できるケースもありますが条件が悪くハマってしまった場合の対処法です。

まず、脱輪した状況にもよりますが、車の勢いがあるうちはブレーキを踏んだりハンドルを切って回避してると思います。その状態で車が停止しているので現状を確認するまで脱出のために動きだすのは危険です。最悪、より状況を悪くしてしまいます。

車から降りて状態を確認しますが、ドアを開ける時には交通状況に応じた対応をしてください。

またドアを開けたら足元が側溝って事もありますから気を付けて降りてください。

車が脱出できない原因

車が脱出することが出来ない原因は3つあります。

原因をしっかり確認して脱出のための対策を考えます。

タイヤの動力が地面に伝わっていないタイヤがスリップしたり、空転して前にも後ろにも進む事が出来ない状態になっている。駆動輪が片方浮いているとデフが作動して空転します。

車の底が地面に乗りかかっている。 タイヤが浮く原因にもなっていますが、車を移動させようとするときの抵抗にもなります。

車体そのものが破損している。 意外に多いのがサスペンションを構成する部品が曲がってしまいタイヤが変な方向を向いている。 バンパーやフェンダーがタイヤに触っている。オイル類が漏れている。

脱出のための対策

上の3つの状況をしっかり確認しましょう。

タイヤの向きが不自然だったりフロントタイヤの向きが左右平行でなかったりした場合は自走で帰ることは出来ません。車の部品が外れていたりオイル類が漏れている場合も自走は困難です。

沢山の人の手を借りてやっと脱出できたのに車が走らなかったという事もあります。

早めに走行不能の判断をしましょう。

走行不能の場合

走行不能の場合 まず任意保険にロードサービスが付いている場合は使います。とりあえず任意保険会社に連絡してみましょう。また、JAFの会員の方はすぐに呼びます。

契約しているロードサービが無い方はJAFの非会員の料金で救出・レッカー移動を頼みます。ロードサービス救援コール 0570-00-8139 全国共通・年中無休・24時間  または、短縮ダイヤル #8139

JAF非会員の方で走行不能になる状況ですと、かなりの出費になります。

落輪2輪12880円  事故車けん引12880円1kmごとに720円 状況に応じて追加料金もあります。

走行可能な場合

車の破損も軽く走行可能な場合でも 車が大きく傾いたり 道路から離れていたりしては自力での脱出は困難です。近くの車両にワイヤー等で引っ張ってもらっても車体を傷つけたり、状況を悪化させる事もあります。引き揚げる時にはかなりの力が必要で、助けにきた車両のタイヤがスリップして上手くいかない事がよくあります。

素直にロードサービを呼びましょう

車の破損も軽く タイヤも1輪か2輪でタイヤだけが道路から落ちた軽度の脱輪の場合は、状況によっては周囲の助けを借りながら脱出することも出来ます。

状況確認での、タイヤの駆動が地面にどれくらい伝わっているかが重要です。駆動輪の左右が地面にしっかりついていれば動くことが出来ます。

どの方向にハンドルを切れば車の底のつっかえが軽減されるかも重要になります。

軽自動車の車両重量は600~1000㎏で大人2~3人いれば軽い脱輪なら出る事ができます。力持ちが集まれば横移動も可能です。

人の多い場所では、結構な方々が助けに来てくれます。「セイノー」って掛け声で車を持ち上げてくれたりします。

しかし、周りに手伝ってくれる人がいない場合や、深夜など助っ人を呼べない場合などがあります。車にけん引ロープを備えている人も少ないのです。

脱出の基本

けん引ロープをつかって引っ張ってもらう場合では、車種ごとにけん引フックの場所が異なったりします。最近ではフロントバンパーの中に隠れているタイプもあります。また、けん引フックのように見えて車両固定用の場所もあります。引っ張る角度によってはボディを傷つけてしまう事もあるのでお互いしっかり確認してください。

掛け声は必ずする。 車を動かすのはとても危険な作業です。押す人も、車を運転する人も、しっかり動作を行う前には声掛けをしてください。「押すよー」「バックするよー」「ゆっくりー」「もう少し」「ストップ」相手に伝わらないようでしたら作業をしてはいけません。

車を押す時は必ず運転席に人を乗せる。 当たり前のように思いますが、「もう少し押せば出れる」となると運転手も押すことに参加したくなります。運転手のいない車両が動きだせばとても危険ですし、転がって行って事故を起こします。またDレンジに入れたまま車を降りたりしないようにします。焦っているのはわかりますが、ひとつ一つ慎重に行動しましょう。

ハンドルは「まっすぐ」 意外と気づいてない方もいますがステアリングを切っているとかなりの抵抗があります。前輪駆動車は関係ないと思っていても砂浜からの脱出などではハンドルがまっすぐだと抵抗が少ないです。場所にもよりますが動き出すまではハンドルは直進に近いところが良いです。

アクセルは「やんわり」「リズミカルに」 アクセルワークひとつで雪道やぬかるみから脱出できるテクニックがあります。それは「滑るギリギリを狙うこと」です。アクセルをやんわり踏んでいくと徐々にタイヤに力が伝わってきます。そして、どこかでスリップしてしまします。

スリップする手前では駆動力が最大になっているんです。そのとき車が数センチでも動いていたら脱出できるかもしれません。スリップする手前でアクセルを離すと、その反動でいったん車が少し後ろに下がります、そしてまた戻ってくるときにアクセルを踏みます。方向を合わせるのです。

リズミカルに何度かやると動く範囲も長くなって脱出できるようになります。後ろで押してくれる人も掛け声で合わせてくれたりします。

脱出した後  脱出できたら直ちにその場を離れたくなりますが、現場を確認します。まず自分の車両の部品が落ちていないか見ます。バンパーの破片やクリップなども後から必要になるかもしれません。オイル漏れの跡も確認します。あと車のアンダーカバーが垂れ下がっている場合があるので確認しましょう。

自走できる事を確認して走行します。 自宅か整備工場で車の下回りの確認をします。ボディが無傷でも車体の底は傷が付いていると思いますので、シャーシブラック等の塗装でサビ止めも忘れないようにします。

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